虫歯治療の流れと最新技術|痛みを抑えた治療法を徹底紹介
「歯医者さんは怖い」「痛みが心配」という声を、今でもよく耳にします。確かに昔の治療は痛みを伴うことも多かったのですが、最近は治療技術も進化し、できるだけ痛みを抑えた治療が可能になってきています。
今回は、私の臨床経験をもとに、現代の虫歯治療の流れと、痛みを抑える最新技術について詳しくご説明したいと思います。
■虫歯治療の基本的な流れ
まず、虫歯治療は大きく分けて4つのステップで進めていきます。
1. 検査・診断
患部のレントゲン撮影や、特殊な染め出し液での検査を行い、虫歯の進行度合いを確認します。実は、見た目では分からない初期虫歯を発見できることも。
2. 麻酔(必要な場合のみ)
痛みを感じる可能性がある場合は、表面麻酔でまず歯ぐきの感覚を鈍らせてから、できるだけ細い注射針で麻酔を行います。「チクッ」という軽い痛みだけで済むよう工夫しています。
3. 虫歯の除去・クリーニング
虫歯部分を取り除き、健康な歯質だけを残します。最新の切削器具は振動が少なく、音も静かなので、患者さんの精神的負担も軽減できます。
4. 詰め物・被せ物
天然歯に近い色や強度の材料で修復します。CAD/CAMシステムを使えば、たった1回の治療で被せ物まで完了することも可能です。
■痛みを抑える最新技術
最近は様々な痛みを抑える技術が登場しています。
◎マイクロスコープ治療
歯を最大20倍まで拡大して治療できる特殊な顕微鏡です。虫歯部分のみを的確に除去でき、健康な歯を傷つけにくいのが特徴です。
◎電動麻酔注射器
コンピューター制御で一定の速度で麻酔液を注入するため、痛みが少なく、麻酔の効き目も安定しています。
◎レーザー治療
従来のドリルより振動が少なく、痛みも最小限です。殺菌効果もあるため、治療後の痛みも抑えられます。
■治療後のケアも重要
せっかくの治療も、その後のケアを怠ると再発の可能性があります。以下の3点を特に意識してください。
・規則正しい食生活
・丁寧な歯磨き(特に就寝前)
・3-4ヶ月ごとの定期検診
最近では、スマートフォンと連動した電動歯ブラシも登場し、効果的な歯磨きをサポートしてくれます。
虫歯治療は決して怖いものではありません。早期発見・早期治療が、痛みの少ない治療につながります。少しでも気になる症状がある方は、まずは検査だけでも受けてみることをお勧めします。
当院では無料カウンセリングも実施していますので、不安な方はぜひご相談ください。皆様の歯の健康をサポートできることを、心待ちにしています。