入れ歯は失った歯の代わりとなる安全な装置です。

「入れ歯」は失った歯の代わりとして、その部分を補うために使用する、取り外し可能な装置です。

古くからある歯科治療の中の修復方法のひとつで、安全に歯を失った部分を回復させることができる方法として、誰しも一度は見たことがあるのではないでしょうか？

自分の歯が残っていて失った部分だけを補う「部分入れ歯」と、全ての歯を補う「総入れ歯」があります。

どんな素材でできているの？

入れ歯は歯の部分だけでなく、支える歯茎に乗せる部分(義歯床）も作成します。

保険適応の入れ歯の場合、歯茎の色に近いピンク色に着色した、ポリメタクリル酸メチル（PMMA）というアクリル樹脂を使って製作されます。特に奥歯には噛んだ時の圧力が約60㎏かかるとも言われているため、咬合圧に耐え得る強度とある程度の厚みが必要です。

より天然歯に近い人工歯の仕上りや、薄く違和感のない素材で作成する入れ歯をご希望の場合には、保険適応でない素材で作成する入れ歯もありますが、こちらは全額自己負担での作成となります。

当院の自費入れ歯の種類

金属床

歯茎に当たる部分（床）に金属を使うことで、食事の際の温冷をしっかり感じることができ、食事をおいしく摂ることができます。当院では、コバルトクローム、チタン、金から素材をお選びいただくことができます。

ノンクラスプデンチャー

保険の部分入れ歯で用いる金属バネを必要としない入れ歯です。損失歯の横の歯への負担や違和感が少ないのも特徴です。

エステショット

他のノンクラスプデンチャーよりもやや硬い材料でできており、噛む力を歯茎に伝えやすい、傷付きにくい、変色しにくい、劣化に強いといった特徴があります。

慣れるまでに少し時間はかかります。

口腔内はとてもデリケートにできています。

これまで無かったものがお口に装着されれば、少しの高さの変化でも変化を感じるものです。

ですから入れ歯が入ってすぐは違和感を覚える人が多いでしょう。

しばらくの間は入れ歯をしての食事や会話に違和感や使いにくさを感じるかもしれませんが、徐々に慣れて支障は少なくなります。

気持ち悪いからと言って外している時間が長いと、歯が動いてしまい入れ歯が合わなくなってしまったり痛みを感じるようになったりすることもあります。

入れ歯治療のメリットとデメリット

メリット

噛む機能を回復できる

食事の際の噛む力を取り戻すことができ、栄養の摂取や食生活の満足度が向上します。

発音が改善される

歯がないことで発音が不明瞭になることがありますが、入れ歯を装着することで言葉が聞き取りやすくなります。

表情が自然になる

歯の欠損による口元の変化を補い、笑顔や表情が自然に見えるようになります。

外科的な処置が不要

手術を伴わないため身体への負担が少なく、幅広い年齢層の方に適しています。

取り外しが可能

清掃や保管がしやすく、口腔内を清潔に保ちやすいという利点があります。

デメリット

安定感に欠ける場合がある

天然の歯やインプラントに比べると固定力が弱く、食事中に外れやすいことがあります。

慣れるまで違和感がある

装着直後は「噛みにくい」「話しづらい」と感じる方も多く、慣れるまで時間が必要です。

発音が不明瞭になることがある

特に新しい入れ歯を使い始めた直後は、言葉がはっきりしないと感じることがあります。

定期的な調整が必要

歯ぐきや顎の形は時間とともに変化するため、入れ歯が合わなくなり痛みや噛みにくさにつながることがあります。

硬い食べ物が食べにくい

噛む力が天然歯より弱いため、硬い食材や粘りのある食材は不便を感じることがあります。

見た目に違和感を覚える場合がある

精密に作られていても、天然歯と比べると見た目にわずかな違いを感じる方もいます。

入れ歯で自信をもって生活していただくために…

当院では、入れ歯であっても、いつまでも健康で気持ちよく噛めることを目標としております。

• 入れ歯が合わない
• すぐ落ちる
• 外れやすい
• 噛めない

などの不具合にもしっかり対応させていただきます！

入れ歯でお困りの方は、ぜひ当院へお気軽にご相談ください。

入れ歯のメンテナンス方法

入れ歯を長く快適に使うためには、毎日の扱い方と定期的な診察が重要です。

使用後の洗浄

食事の後や就寝前には流水で洗い、専用の洗浄剤を使って清潔に保ちましょう。

保管方法

乾燥すると変形や劣化の原因になるため、水に浸して保管することをおすすめします。

定期的な診察

歯ぐきや残っている歯の状態は時間とともに変化します。そのため入れ歯も少しずつ合わなくなり、痛みや噛みにくさにつながることがあります。

違和感を感じたら

自己判断で使い続けず、早めに当院へご相談ください。調整を行うことで快適な使用感を維持でき、口腔内の健康も守ることにつながります。