差し歯の色が合わない?その原因と自然に見せるためのポイント

みなさんこんにちは。

函南町の歯医者【ルピア歯科医院】です。

 

「前歯の差し歯だけ白さが目立つ……。」

「写真に写ると差し歯だけ浮いて見える……。」

このように、差し歯の色味がほかの歯と馴染まないから気になるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

せっかく治療したのに仕上がりに違和感があると、口元が気になり、見た目のコンプレックスにつながってしまうこともあります。

そこで今回は、差し歯の色が合わなくなる理由と、自然で美しい仕上がりにするためのポイントをご紹介します。

 

差し歯の色が浮いてしまう原因とは?考えられる4つの原因

 

差し歯が周囲の歯と馴染まない背景には、素材の違いだけでなく、治療の構造や経年変化などさまざまな要素が関係しています。

 

  • 素材による「色の違い」

差し歯に使われる主な素材は、

・レジン(歯科用プラスチック)

・セラミック

・ジルコニア

・金属

 

などがあります。

金属の素材は、銀歯のため色が気になるケースが多いですが、強度があるため、保険治療の奥歯の被せ物に適用することがあります。

(現在は、条件によっては、保険適用の白い被せ物ができる場合があります。)

 

特に、保険のレジンは透明感が出にくいため、「白いけれど不自然」「浮いて見える」と感じやすい傾向があります。

また、経年変化で少しずつ黄ばみや変色が起きやすいため、天然歯との色の差がより目立ってしまうこともあります。

 

  • 光の透過性の違い

天然歯は、内部の象牙質が光を透過することで、独特の「自然な透明感」が生まれます。

しかし、差し歯の種類によっては光の通り方が異なり、光沢や透明感に差が出ることで人工的な印象になりやすい可能性があります。

特に前歯は光の影響を受けやすく、人目につきやすい部分のため、わずかな質感の違いでも不自然に見えやすい部分です。

 

  • 土台(コア)の色が表面に影響する

差し歯の内部には「土台」が入っています。

金属の土台を使用している場合、光が当たると 金属の色味や影が透けて見えることがあり、差し歯全体がくすんだように感じられる原因につながる場合があります。

透明感の高いセラミックでは、金属の土台が入っていると、この影響が出やすく、金属色が透けて暗く見えることもあります。

 

4 周囲の天然歯が経年変化で変色している

被せ物を作製した当初は色が合っていても、周りの天然歯が少しずつ変色してしまう可能性があります。

その原因として考えられるのが

・加齢による黄ばみ

・着色(コーヒー・紅茶・ワイン)

・ホワイトニングによる歯の色の変化

 

などで後から色が変わることで、差し歯だけが浮いて見えるケースもあります。

 

差し歯を自然に見せたい人が知っておきたいポイント

差し歯をより自然な見た目にするためには、素材や土台の選択、色合わせの方法など、いくつか押さえておきたいポイントがあります。

 

・素材選びは「透明感」と「色の再現性」がポイント

自然な白さを求める方には、セラミックが適した素材です。

 

【セラミックのメリット】

・長期間変色しにくい

・天然歯のような透明感

・細かな色のグラデーションを再現しやすい

・表面が滑らかで、着色や汚れが付着しにくい

 

審美性が求められる前歯では、特に高い満足度が得られやすくなります。

 

・土台は「白い素材」を選ぶと周囲と色が合いやすい

内部の土台が金属だと、光の影響で差し歯の色が暗く見えることがあります。

透明感のあるセラミックと組み合わせるなら、ファイバーコア(白い土台)がおすすめです。

 

【ファイバーコアのメリット】

・適度なしなやかさがあり、歯根破折のリスクを軽減

・セラミック本来の光の透過性を損ねない

・金属色が透けない

 

仕上がりの美しさだけでなく、歯に優しい点でも優れています。

 

・色合わせは「複数の光」で確認すると自然に

色合わせは差し歯の自然さを左右する大切な工程です。

審美歯科が得意な医院では、写真・模型・詳細な指示書をもとに歯科技工士が丁寧に色を再現するため、自然な差し歯の仕上がりが期待できます。

 

歯科技工士との連携も重要

前歯を自然に見せるためには、単純に「白い差し歯を入れる」だけではなく、

・微妙なグラデーション

・表面のツヤ

・半透明層の再現

・肌の色・唇の色との相性

 

も大切なポイントです。

 

差し歯が気になるときは、早めに相談しましょう

「前歯の差し歯だけが浮いて見える」

「昔入れた差し歯の色が変わってきた」

このようなお悩みがある方もいるのではないでしょうか。

 

歯の色は、顔の印象に大きく影響するポイントです

できるだけ早く相談することで、

・色合わせの方法

・素材の選択肢

・ホワイトニングとの併用

・作り替えるタイミング

 

など、より患者様に合ったプランを提案しやすくなります。

肌の色・歯並び・希望の白さに合わせ、自然で周囲になじむ仕上がりを一緒に目指していきましょう。

 

ルピア歯科医院では、色が気になる差し歯の被せ物を新しい被せ物に作り直すことが可能です。

ご希望がある方はお気軽にご相談ください。

 

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